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Date:  Mon, 7 Oct 96 16:21:52 JST
From:  t-tubata@mpt......
Subject:  Re:Regulation Ar. 68(4)
To:  midori-ml@rcep.dpri.kyoto-u.ac.jp (MMML)
Message-Id:  <9610070725.AA15353@usvyhp5.mpt......>
Posted:  Mon, 7 Oct 96 16:25:04 +0900
X-Mail-Count: 01772

津幡といいます。

> 葛西@東京大学です。またややこしい話です。;-)
># みどりの窓口MLと fj.rec.rail のクロスポスト :-)

ちなみに、fj.rec.railは見ていません。


>	「若松→折尾→桂川→吉塚−(新幹線)→小田原」
>	という乗車券は、96年1月の運賃改定以前は発行できなかったが、
>	現在では発行できる。
>
> 私は、「片道乗車券の成立条件を考えるときには依然として同一線扱いじゃ
>ないの?」という反論を書きました。
>
> が、よくよく関連条文を読んでみると、どうだか…という気がしてきました。
>
>---
>(3) 新下関・博多間の新幹線の一部又は全部と同区間の山陽本線及び鹿児島本
> 線の一部又は全部とを相互に直接乗り継ぐ場合は、次により計算する。
>
> ア 山陽本線中新下関・門司間及び鹿児島本線中門司・小倉間の一部又は全
>  部(同区間と同区間以外の区間をまたがる場合を含む。)と山陽本線(新
>  幹線)中新下関・小倉間(同区間と同区間以外の区間をまたがる場合を含
>  む。)とを新下関又は小倉で相互に直接乗り継ぐ場合は、新下関又は小倉
>  で鉄道の営業キロ又は運賃計算キロを打ち切って計算する。
>
> イ 鹿児島本線中小倉・博多間の一部又は全部(同区間と同区間以外の区間
>  をまたがる場合を含む。)と鹿児島本線(新幹線)中小倉・博多間(同区
>  間と同区間以外の区間をまたがる場合を含む。)とを小倉又は博多で相互
>  に直接乗り継ぐ場合、小倉又は博多で鉄道の営業キロ又は運賃計算キロを
>  打ち切って計算する。
>---
>
> これが、新下関−博多間に関する乗車券の打切方を定めた規則68条4項です。
>これを読むと、上記のように、鹿児島本線を「かする」だけの場合は除かれて
>いるんです。従来は確かに出なかったのに。
>
> ということで、こういう「かする」程度の乗車券は出せるようになったのか、
>と再発見した次第です。(__) きっとJRも意図したわけじゃないと思います
>が…

別のMLで、これにより最長片道切符ルートが延びると言い出したのはわたし
ですが、これは旅規起草者は想定していなかったでしょう。というか、旅規の
表現上の欠陥だと考えています。結論から言うと、旅規第68条第4項第3号は不
要だったと考えています。

新下関−博多間を同一線とみなす場合を定めた旅規第16条の3には、旅規第68条
第4項(第3号を含む全体)が示されています。第68条第4項は第1号で環状線一
周の場合を、第2号で復乗となる場合を定めており、第3号が本件です。

つまり、旅規第16条の3を読むと、葛西さんが冒頭に書かれたように「片道乗車
券の成立条件を考えるときには依然として同一線扱い」と読めます。それが、
第68条第4項に第3号が追加されたせいで、営業キロが打ち切りになるのは新下
関・小倉・博多で折り返しになる形に限定されていると読めてしまうのです。
つまり、第3号の規定は第1号・第2号の規定と矛盾します。

こういう条文を書く場合は、「前二号に定めるほか」又は「前二号の規定にか
かわらず」のように、条文どうしの優劣関係をはっきりさせておくのが起草者
の配慮というものですが、第3号にはそれがありません。じゃあどっちが優先と
読むかと訊かれれば、わたしは「特別法優先の法理」で第3号優先、と答えます。
第3号の規定する内容が第1号・第2号に比べ相当具体的だからです。

わたしが旅規起草者なら、第3号の内容は(注)(この項には既に(注)がひとつ
付いているので(注2)かな)で書くでしょう(一般に法令案の文章作る時はこ
の手は使えないけど、旅規とか「公認野球規則」(お前そんなものまで研究し
てたのか、と言われそう)ではよく例があります)。解釈はもちろん九州値上
げ前と同じです。

#この場合、新幹線経由なのに連続乗車券第1券片が折尾までになってしまう
 というのが少々不都合ではあるけど。


># 昔から、旅客規則/規程には、こういう「かする」場合に対するフォロー
># が手薄だと思う…

この件では、従来は第1号の「環状線一周」で十分読めていたと考えます。


>## この問題の場合は、吉塚−博多がからんでるから、ほんとに鹿児島本線
>## に乗っていないかどうか、というのはやや問題ですよね。本質的ではな
>## いにせよ。
>## この経路だと、JR九州の加算運賃は博多までばっちり払ってますよ。:-)

吉塚−博多間の営業キロを除いて計算することができる、というのは旅基での
特例であり、そうであっても旅規第68条第4項第3号でいう「博多で相互に直接
乗り継ぐ場合」から逃れられないように考えられます(加算額は博多までにな
るのも考え方は同様だと考えます)。でも、これだと発駅が中間でも(値上げ
前は文句なく片道で発行できた)博多で打ち切りになり、不都合ですね。第3号
は、そういう意味においても欠陥条文だと考えます。