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Date:  Mon, 22 Jun 1998 05:44:23 +0900
From:  SWA / KASAI Takaya <swa@t3.rim......>
Subject:  [MMML:03652] JR-Touzaisen Kiteirui (3)
To:  midori-ml@rcep.dpri.kyoto-u.ac.jp (MMML)
Message-Id:  <199806212044.FAA02815@hikari.t3.rim......>
Posted:  Mon, 22 Jun 1998 05:44:18 +0900 (JST)
X-Mail-Count: 03652

 葛西です。

 JR東西線に関連する規程類を紹介するシリーズ、第3弾は定期券・
回数券での「大阪・北新地互換」です。

 っていきなりなんで第3弾やねん、という声が多数ありそうですが、
実は第1弾、第2弾が大昔に出てます。(^^;

	第1弾	[MMML:2647]	北新地〜尼崎以遠の運賃
	第2弾	[MMML:2648]	大阪市内発着の乗車券に関して

 実に1年以上前の話です。
 手元にない方はコマンドメールなり Web なりで入手してみてください。

# 資料が発掘できまして…


[旅客営業取扱基準規程]

(定期乗車券及び回数乗車券の他経路乗車等の取扱いの特例)
第153条の2  次の各号の左欄に掲げる区間に有効な定期乗車券又は回
 数乗車券(併用となるものを除く。)を所持する旅客に対しては、当
 該乗車券に表示された経路及び区間にかかわらず右欄に掲げる区間に
 ついて、右欄末尾のかつこ内の駅で乗車又は下車する場合であつて、
 当該区間において途中下車しない場合に限つて、乗車の取扱いをする
 ことができるものとする。
 (1) 尼崎以遠(立花、塚口方面)の  尼崎・北新地間(北新地)
  各駅と大阪以遠(新大阪、天満、
  福島方面)の各駅相互間
 (2) 尼崎以遠(立花、塚口方面)の  尼崎・大阪間(大阪)
  各駅と北新地以遠(大阪天満宮方
  面)の各駅相互間
 (3) 京橋以遠(鴫野、大阪城公園方  京橋・北新地間(北新地)
  面)の各駅と大阪以遠(塚本、新
  大阪、福島方面)の各駅相互間
 (4) 京橋以遠(鴫野、大阪城公園方  京橋・大阪間(大阪)
  面)の各駅と北新地以遠(新福島
  方面)の各駅相互間

2 前項により右欄の区間を乗車した旅客が途中駅において下車をした
 ときは別途乗車として、所持する乗車券面の区間外の実際乗車区間に
 対する相当の旅客運賃を収受する。


[JRの解説]

定期券・回数券の特殊取扱い
+--------------------------------------------------------------+
| 定期券・回数券(併用を除く。)について大阪・北新地どちらでも |
| 乗降可とする。                                               |
+--------------------------------------------------------------+

(理由)
  この取り扱いは、JR東西線がJR神戸線尼崎〜大阪間のバイパス
 線であること、また従来、JR神戸線、JR宝塚線からの列車は、す
 べて大阪へ運行していたが、JR東西線の開業に伴い、大阪方面と北
 新地方面へ分割となり、大阪への列車本数が減少すること及び、大阪
 と北新地が近接しており、両駅への流動が大きいことなどから、利用
 頻度の高い定期券・回数券利用のお客様については、大阪・北新地ど
 ちらでも乗降できることとする。

○ 定期券・回数券による他経路乗車の取扱い
 略(旅客規程153条の2を参照)

○ 他の経路での途中下車は不可とする。また、回数券については、下
 車前途無効(回収)とする。
○ 経路特定制度ではないので、お客様の申告される経路の定期券・回
 数券を発売すること
 ※ 運賃は当該経路による運賃
○ どちらの経路をとる方がよいのかは、途中下車や乗り越しの可能性
 を考慮し、お客様ご自身に選択していただくこと
○ 福島と新福島については、近接しているが、同様な取扱いは行わな
 い。
  福島と新福島については、上記設定理由のなかで説明した大阪と北
 新地との関係とは根本的に異なるので、同一駅的な取り扱いは行わな
 いこととする。
 (理由)(1) JR東西線は大阪環状線大阪〜福島のバイパス線ではな
      いこと
     (2) 大阪環状線については、JR東西線の開業により列車運
      行形態が変更になる等の影響を受けることはないため、従
      来福島を利用されていたお客様の利便性が低下することは
      ないこと
     (3) むしろ、JR神戸線、JR宝塚線、学研都市線方面から
      福島までご利用のお客様にとっては、従来大阪等で乗り換
      えせざるを得なかったが、JR東西線の開業により直通で
      福島と近接している新福島まで到達でき、さらに利便性が
      向上することから特別な措置を講ずる必要はないこと
○ 具体的な事例
 (例1) 原券:立花〜天満(大阪経由)の定期券
    立花〜北新地間(JR東西線)を乗車できる。ただし、他経路
   (券面経路外であるJR東西線)の途中駅(例えば海老江)では
   途中下車はできない。
 ○ 北新地を除く券面経路以外の駅で下車した場合、通常どおり分岐
  駅から乗車経路に沿った乗り越し精算を行う。(最短経路で収受し
  ないので注意)
  (例)
   +--------+----------------+----------------+------+------+
      | 下車駅 | 乗車駅及び経路 |  収受対象区間  | キロ |収受額|
   +--------+----------------+----------------+------+------+
   |        | 立花           | 尼崎〜海老江   |  6.5 |  160 |
   | 海老江 +----------------+----------------+------+------+
   |        | 北新地         | 北新地〜海老江 |  2.4 |  120 |
   +--------+----------------+----------------+------+------+
   |        |立花→JR東西線|尼崎〜大阪城北詰| 11.6 |  210 |
   |        +----------------+----------------+------+------+
   | 大阪城 | 立花→京橋→   | 天満〜京橋〜   |      |      |
   |        |     大阪城北詰 |     大阪城北詰 |  3.5 |  150 |
   | 北 詰 +----------------+----------------+------+------+
   |        | 北新地         | 北新地〜       |      |      |
   |        |                |     大阪城北詰 |  2.7 |  120 |
   +--------+----------------+----------------+------+------+
  ※ 北新地(大阪)で乗降できることとした趣旨は、あくまで北新
   地(大阪)〜尼崎間の乗車機会を確保するためのものであり、立
   花から乗車し大阪城北詰まで乗り越しする場合、北新地まで乗車
   できるので北新地〜大阪城北詰間の運賃を支払えばよいというこ
   とにはならないので注意のこと。
    また、北新地〜大阪城北詰間の定期券・回数券との併用も不可

 (例2) 原券:芦屋〜大阪天満宮(JR東西線経由)の回数券
    芦屋〜大阪間を乗車できる。芦屋から乗車し大阪で下車した時
   は、回数券は下車前途無効であるため回収する。(自動改札機に
   投入した場合も回収となる。)
   ※ 回数券は方向変更の取扱いを行わないので、塚本で下車され
    た場合は、原券を回収するとともに尼崎〜塚本の運賃を収受す
    るか、原券未使用証明を行い、お返ししたうえで、芦屋〜塚本
    間の運賃を別途収受する。どちらにするかはお客様の希望によ
    る。

 (例3) 原券:三ノ宮〜放出(JR東西線経由)の定期券
    三ノ宮〜大阪又は大阪〜放出間は乗車できるが、三ノ宮〜放出
   (JR神戸線・大阪環状線経由)は原券の経路とは異なるので通
   しでは利用できない。
   ※ あくまでも、大阪と北新地で乗降するお客様に対する利便性
    の向上を目的とした特別な取扱いであり、経路特定制度ではな
    い。なお、これについては積極的なご案内はせず、お客様から
    ご質問があった場合に限りお答えすることとする。

 (例4) 原券:加島〜高槻(尼崎経由)の定期券
    尼崎〜大阪間を含む定期券であるので、加島〜北新地間を乗車
   し、北新地で乗降できる。
   ※ そもそも、JR神戸線、JR宝塚線方面から大阪へのお客様
    の乗車機会が減少することを救済するための特殊取扱いである
    が、JR東西線の内方からの定期券・回数券についても総合的
    にお客様の利便性が向上することから同様の取扱いを行うこと
    とする。


[JR東西線にかかわるQ&A](抜粋)

(Q8) 大阪駅と北新地駅どちらも乗降可とする取り扱いはなぜ定期券
   と回数券に限定するのか。

(A8) この取り扱いは、特に乗車頻度の高い定期券と回数券をご利用
   のお客様について、大阪駅への乗車機会が減少するのを補うため
   に設けたものです。
   ※ 普通乗車券については、乗車変更の取り扱いで救済が可能で
    す。

(Q14) 三ノ宮〜北新地間の定期券と大阪〜京都間の回数券で、京都駅
   で下車した場合、乗車経路が三ノ宮〜東海道線〜京都であれば不
   足運賃の精算はどうなるのか。

(A14) お客様の乗車経路ごとに精算することになり、この場合は、尼
   崎駅〜大阪駅間の運賃をいただきます。


[SWA's Eye]

 この前の上浜さんの疑問を読んで、そういえば資料を持ってたっけ、
と思い出して、一念発起、発掘してみました。

 目新しいといえば、やはり「実際に乗降しないとダメ」の原則ですね。
(Q14)あたりは典型例でしょう。大阪駅で一度降りれば追加して運賃を
払わなくていいが、通しで乗った場合には、尼崎から大阪まで別途片道
が必要、と。ちょっと厳しい気はしますね。(例3)なんて特に。

 資料には、このほか、通学定期の「経路」に大阪・北新地の徒歩連絡
を含める話、連絡運輸の話(北新地を接続駅とした阪神との連絡運輸を
開始;阪急にも打診したが断られたらしい)が載っていましたが、めん
どくさくなったので割愛します。

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  葛西  隆也 (SWA)                          東京大学工学部計数工学科
  KASAI Takaya                                      swa@t3.rim......